塩漬けを辞めて損切りした方が良い5つの理由

ネットで色々調べものをしていて、ふと次の内容を見かけました。

「損切りはしない」

私は身をもって体験したうえでの”損切り絶対派”なので「損切りをしない」考え方
に違和感があります。

しかし、よく読むと長期投資の戦略なんですね。

実は私も長期投資として放置している銘柄がいくつもあります。
その方の言いたいことは分かるのですが、少し誤解を招く表現があるのではと思いました。

私は長期投資でも損切りをします。
ただし、株価は関係ありません。

多分、その方は株価による損切りはしないけど、業績悪化による損切りはするのではないでしょうか。
優良銘柄と思って投資したのに毎年赤字の連続になったら…さすがに株主辞めますよね?

さて、今回は元塩漬け常連の私が、含み損となった銘柄を塩漬けしたくなる理由と、
損切りした方が良い理由を書いていきたいと思います。

今は「損切り重要」なんて言ってますが、昔は本当に塩漬けばかりでした(笑)

塩漬けとは何か

はじめに、私の塩漬けの定義を書くと

塩漬けとは、デイトレやスイングトレードのつもりで、上がると思って買ったにも関わらず
大きく株価が下がってしまい、売れずに持ち続けてしまった株のことです。

長期投資のように、計画された長期保有は、塩漬け株にはあたりません。

「じゃあ、自分が持っているこの塩漬け株は長期投資のつもりだから大丈夫だ」

なんて、後から長期投資に切り替えるのは無しです(笑)

塩漬けしたくなる理由

昔の私もそうでしたが
多くの方が含み損を抱えると、塩漬けをしたくなります。
塩漬けをしたくなるのはなぜでしょうか?

塩漬け経験の長い私の考えでは、この3つに集約されます。

待っていれば、株価が上がるかもしれないから

その株が上がると信じて買ってますから、明日は上がるだろうと期待しています。
もし、損切りをした後に株価が上がれば、利益を取り逃したとショックを感じます。

損失を確定するのが怖いから

株を持っていれば、損失は減るかもしれないのに
損切りをしてしまうと、大きな損失を認めなくてはなりません。

損が出ると諦めてしまう

もういいや、自分に投資は向かなかったと諦めてしまう。
なるようになればいいと流れに身を任せようとします。

塩漬けを辞めて損切りした方が良い理由

私は4年目ぐらいでも上記の考えが抜けずにいました。
その結果、スイングトレードで細かく稼いだ利益を、塩漬け株の損失ですべてを吹き飛ばしたことがあります。

つまり、トレード技術がある程度身についても、塩漬けの誘惑に1回負けるだけで
負ける投資家になれるということです。

今でははっきりと塩漬けを辞めて損切りしたほうが良いと言えます。

含み損は既に損失である

「損失を確定するのが怖い」と私も考えていたのですが、あるとき気が付きました。

「価値が下がっているから、この株価なんだ」と。

そして、含み損とは、確定していないだけで既に損している。

「損失を確定するのが怖い」と思っていましたが、今はその気持ちはありません。
だって、含み損の時点で既に損していますから(笑)

次回の買いタイミングで買い直せば良い

「株価が上がるかもしれない」

その気持ちから損切りできなかったのですが、
どうしても買いたい銘柄であれば一旦損切りして、次回の買いタイミングで買い直せば良いことに気付きました。

うまく行けばより安値で買いが仕込めます。

損切りすれば損失が限定される

塩漬けで長期放置することは、その分長期間の不確定要素を持つことになります。
長期間ですから、結果はどうなるか分かりません。

しかも、株価が下がっているわけですから、悪い方向に向かっている銘柄です。

「悪い方向に向かっている銘柄を長期間保有する」

すごく恐ろしいリスクだと思いませんか?
損切りをすると、その不確定要素から逃れることができます。

損切りで資金効率が良くなれば他で挽回できる

損切りするとこれまで拘束された資金を自由に動かすことができます。
他の銘柄で挽回することも十分にできます。

資金が自由に使えることで、他の銘柄のビッグチャンスに乗れるかもしれません。

私の場合も、塩漬けで放置して損失を回復するまで待つよりも積極的に売買した方が
利益となることを感じています。

1回1回ではなく、トータルで勝てば良い

塩漬けをしていた頃は、負けが認められませんでした。
自分が投資する銘柄は絶対に株価が上がるはずと、自分の考えに固執していたんです。

しかし、2回に1回は損失であること。
損切りをすることで、損失を少なく抑えることができれば利益が残ることに気づきました。

1回1回の結果や損益に拘るのではなく、トータルで勝てば良いと考え方を見直すことができました。

さいごに

一度、損切りができるようになっても、人間って意志が弱いんですよね。
何かの弾みに、塩漬けをしてしまうことがあります。

時々、自分が塩漬け投資家に戻っていないか省みるようにしたいですね。

この記事を読んでも、いきなり損切りできるようにはなかなかなれないでしょう。
「損切りした方が良いことは分かった!でも、損切りができる自信が無い」という方はこちらもどうぞ。

>> 損切りできない3つの理由と対策

以上


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2件のコメント

  • 損切りホームラン

    塩漬けは野球でいうと「見逃し三振」だと思います。損切りは三振してもいいから、振り切ることなんですよね…振ればヒットやホームランになったりもする。振らなければ野球になりませんよね‼️

    • こーあい

      損切りホームランさんへ
      はじめまして!コメントありがとうございます!

      仰るとおりですね。
      もしかすると「見逃し三振」どころか、バッターボックスに立たない「試合放棄」なのかもしれません!

      始めた頃は打席に立っても、立たなくても結果は同じと思ってしまうのが大きな誤解なのかもしれませんね(^^;)

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