RSIの使い方

テクニカル分析で使う指標 RSIについて説明していきます。

RSIとは

オシレータ系のテクニカル指標の1つで、「価格が上がる力」「価格が下がる力」の強さを見る指標です。
RSIを利用することで、株価が「買われすぎ」か「売られすぎ」か判断することができます。

RSIの特徴は非常にシンプルで見やすいことでしょう。

RSIは、シンプルで初心者に人気がある指標ですが、その分失敗することも多い指標ではないでしょうか。
「売られすぎ」と判断して買ったにも関わらず、ずるずる株価が下がり塩漬けとなるケースですね。

私は、このテクニカル指標を単独で使うべきではなく、補助的に利用すべきと考えます。

計算式

RSI = 「ある期間の上げ幅の合計」 ÷ 「ある期間の上げ幅の合計」 + 「ある期間の下げ幅」 × 100

一般的には9、11、14日間で計算します。
多くのチャートソフトが14日を標準としていますから、こだわりがなければ14日が良いでしょう。

誰もが使う期間が良い しかし私の場合は…
特にシステムトレードにおいてですが、計算する期間を微調整することで、より相場に合った期間で売買できるという考え方があります。
ですが、期間設定を調整し始めるとキリがありません。過去うまく行く期間が将来的にうまく行く保証はありません。
過剰最適化(オーバーフィッティング)の問題もありますから、誰もが使っている期間にしておけば間違いはありません。

誰もが使う期間が良いと言っておきながら、私は15日を使っている時期がありました。
後述しますが、強いトレンドでRSIを使うと失敗するため、
通常の期間よりも少し長い期間を見ることで、ダマシに合うケースが減らせるのではと採用しました。
しかし、繰り返しとなりますが、こだわりがなければ14日です。

RSIの見方・手法

RSIが80以上の場合は買われすぎ、20以下の場合は売られすぎと判断します。
80以上を推移したRSIが80を下回った箇所が売りポイント、
20以下を推移したRSIが20を上回った箇所が買いポイントになります。

丸をつけた箇所が売買ポイントです。

見ると分かりますが、一番左の売買ポイントは、買うと損失となります。
強い下降トレンドにおいては、RSIはうまく機能しません。

RSIだけを信じて売買すると、このケースで損失となりますから、RSIの期間を長く取ることや、他の指標と組み合わせることで相場の強さを測る必要があります。

 

ダイバージェンス

また、ストキャスティクスと同様にRSIでもダイバージェンスがあります。
ダイバージェンスとは、RSIの指標が上向いているにも関わらず、株価が下降している逆行現象のことです。

ダイバージェンスが発生していると近いうちに、株価が反転すると言われています。
実際にこのチャートで説明すると、左側は、株価が下降しているにも関わらずRSIの底値が上向いており、その後、株価は上昇トレンドとなっております。右側は、株価が上昇しているにも関わらずRSIの高値が下向いていますから、今後、株価は下降トレンドとなるかもしれませんね。

私の感覚としては、けっこうな確率で当たると感じていますが、ダイバージェンスを見て売買すると早すぎることがあるので、すぐに買わず様子見をします。

以上


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