日本の株式市場の代表的な指標として、日経平均株価やTOPIXなどがあります。
株式投資をするうえで、これらの指標を知ることは非常に大切です。
今回は、指標の中でも特に有名な日経平均株価について書いていきます。
当記事では、日経平均株価の値動きを確認するメリットについて説明した後、
日経平均の主要な構成銘柄と、日経平均の変動要因について紹介していきます。
そもそも日経平均株価とは
東証1部に上場している企業(約1700社)から代表として安定した企業225社を選定した指標です。
日本経済新聞社が選定しており、定期的な組み換えは毎年10月に行われます。
1960年4月の株価を基準に1000円としており、バブル期1989年には38957円となりました。
日経平均の値動きを確認するメリット
日経平均の値動きを確認することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
自分が投資する銘柄の売買にあたり参考材料となります。
そもそも買いか売りか方向感が分かる
多くの銘柄は、日経平均の値動きに連動します。
連動する要因としては、
例えば、
日経平均が大きく下落した場合、リスク回避の動きから株式市場全体で資金が引き上げが起こっています。これを見た投資家は、保有銘柄の含み益が無くなる前に利益確定しようとするので、日経平均の下落につられて個別銘柄も売られます。
様々な要因はありますが、
日経平均の調子がイマイチなときに、大きく買うのは得策ではありませんよね。
日経平均との相関性の高い銘柄への投資
多くの銘柄は、日経平均の値動きに連動すると書きましたが、
銘柄ごとに日経平均との相関性は異なります。
例えばこちらのサイトで相関性の高い銘柄を探すことができます。
>> サヤ取りペア抽出
相関性が高い銘柄に投資する際は、日経平均の値動きを確認することは更に重要になります。
また、相関性の高さを利用した投資手法もあります。
相関性の高い銘柄が、日経平均の上昇に対して出遅れていれば、将来的な上昇を期待して買いで勝負することができます。
日経平均の主な構成銘柄
銘柄ごとに、日経平均への寄与度が大きく異なります。
実は、225銘柄のうち上位5銘柄だけで日経平均の22%を構成しています。
なぜ、寄与度が大きく異なるかというと、日経平均の計算方法がポイントです。
構成銘柄の株価の単純平均を修正したものなので、株価が高い銘柄の寄与度が高くなっています。
- ファーストリテイリング 6.81%
- KDDI 4.73%
- ソフトバンク 4.19%
- ファナック 3.82%
- 京セラ 2.53%
日経平均の構成銘柄と比率はこちらのサイトから詳しく確認することができます。
日経平均の変動要因
日経平均の値動きを知るメリットについて紹介しましたが、
では、何が日経平均の変動要因となるのでしょうか。
大きく分けて次の4つです。
- 構成銘柄の株価変動
- 経済指標やニュース
- 為替の動向
- 海外の指標
構成銘柄の株価変動
構成銘柄は、業績やIR等のニュースにより株価が上下します。
構成銘柄の株価が上下することで日経平均も変動します。
経済指標やニュース
日本の株式市場全体に影響を及ぼす経済指標はいくつかあります。
これらの経済指標発表により、日本の株式市場全体が買われたり、売られたりします。
経済指標 | 公表機関 | 公表時期 |
---|---|---|
国内総生産(GDP) | 内閣府 | 年に4回 |
日銀短観 | 日本銀行 | 年に4回 |
景気動向指数(CI) | 内閣府 | 毎月 |
機械受注 | 内閣府 | 毎月 |
完全失業率 | 総務省 | 毎月 |
国際収支 | 財務省 | 毎月 |
為替の動向
為替の値動きも日経平均に影響を及ぼします。
ドル円が1円動くだけで、輸出企業の営業利益に大きく影響があります。
日本は輸出企業が半数以上を占めているので、円高は日経平均安、円安は日経平均高につながります。
海外の指標
海外の指標とも連動しますが、特に影響力が高いのは、米国の株式指標であるNYダウですね。
あとは、上海市場やユーロ圏の指標も日経平均を動かす口実となることがあります。
NYダウは常に注目すべきですが、その他の海外指標はトレンド次第です。
昔でいえば、ギリシャ危機の際は、ユーロやギリシャ国債の利回りが注目されていました。
最近だと原油安で日経平均が売られたこともありました。
日経平均のこと大変勉強になりました。自分は、マザーズ銘柄のみしか買っていません。マザーズの中長期をメインでやってます。
東一ってほとんど買ったことないです。でも知っていないといけないですよね。マザーズは日経平均が下げた時に、東一から資金が流れてくる時があるみたいです。間違ってますかね?
また株の勉強させて下さい。
おはようございます(^^)
コメントありがとうございます!
マザーズ銘柄のみとは、面白そうな投資をされていますね。
私は、東証1部、2部、JASDAQ、マザーズという市場の括りは気にせず、売買してます。。(それこそ、本当は気にした方が良いのかもしれません…)
東証1部を知っておくと幅になるかもしれませんが、投資スタイルは様々なので知る必要はないかもしれませんね。
> マザーズは日経平均が下げた時に、東一から資金が流れてくる時があるみたいです。
はい、そういうケースもありますね。
確か、GW前後の日経平均が下落していた際は、マザーズ指数やJASDAQ指数は上昇してました。なので、楽観的に考えてました。
でも、本当に暴落するときは、何もかも売られます。。