日経平均暴落でも損しない方法

日銀追加緩和見送りを受けて、日経平均は-624円の16666.05円
CME日経先物に至っては、16130円となっております。

>> 日経平均624円安、日銀追加緩和見送りで後場崩れる | ロイター

日経平均の大暴落ですね。
まさか、ここまで大きく下がるとは想定しておりませんでした。

ですが、私は投資額に対して損失はたったの2万円(投資資金の1%以下)
に抑えることができました。まずまずうまく立ち回れたと考えています。

どうして損失を抑えることができたのか。

今回は日経平均が暴落しても大きな損失を出さないための方法を書いていきます。

イベント前にポジションを減らす

余裕資金があればフルで株を買ってしまう人は多いのではないでしょうか。
しかし、株は勝てる見込みがある場面のみ、投資する方が良いでしょう。

乱高下するイベントで予想が当たれば大きく稼げるので、イベント前の投資は魅力的です。

しかし、イベント前の投資は博打となりがちです。
イベントの発表内容は分からないのでどちらに転ぶかは分かりません。

堅実な投資を目指すのであれば、ポジションを減らして様子を見る方が安全でしょう。

ちなみに、私は、最近の乱高下を受けて、投資資金のうち50%を現金に戻していました。

日経平均や為替との相関性が低い銘柄でポートフォリオを組む

日経平均や為替との相関性が低い銘柄にも投資するようにしましょう。

リスク分散のつもりで複数銘柄に分散投資していたとしても、
すべての銘柄が日経平均との相関性が高ければ、日経平均の暴落に巻き込まれると
大きな損失を被ります。

例えば、私の場合、優待とリスク分散の意味で内需も保有しています。
(例えば小売業のヒラキですが、この銘柄は驚くほど日経平均との相関性がありません。)

小売業は円高歓迎の企業も多いです。
円安歓迎の自動車とは逆ですね。

オプション買いで乱高下に備える

今回は、日銀の追加緩和見送りにより暴落しましたが
イベント発表までどちらに転ぶか分かりませんでした。

イベント発表を受けてから空売りをしようにも暴落相場は非常に早いです。
今回も日経平均が500円安になるまでイベント発表からたったの1分だったそうです。

流れに乗るのは困難でしょう。

乱高下に備えた投資手法がある

実は、乱高下相場で利益が出る損失限定の投資手法があります。

日経225オプションの買いです。
暴騰、暴落のどちらでも利益が出る投資手法なので、イベント発表前に仕込んでおくことができます。

そもそもオプション取引とは

オプション取引を知らない方のために、非常にざっくりとした説明を書きます。
上昇、下落相場のどちらでも利益が出る、ハイリスク・ハイリターンの金融商品です。

(オプション取引を詳しく説明するのは難しいので楽天証券をご参照ください。)

将来において、日経平均株価指数をあらかじめ定められた価格で「買う権利」または「売る権利」のことを「日経225オプション」といいます。『日経225オプション取引』の主なメリットは、少ない資金で大きなリターンを狙うことも可能な「資金効率が良い」という点と、相場が横ばいで推移するという局面を予測した場合でも利益を出す戦略があることです。
日経225オプションとは? | 先物・オプション | 楽天証券
オプション取引について非常にかんたんに書くと
日経平均が17100円のときに、”日経平均を17000円で買う権利”は100円の価値があります。
それを100円で買うとします。

日経平均が17500円になれば、”日経平均を17000円で買う権利”は500円の価値となります。
100円が500円となるので5倍の価値となります。

日経平均が17100円のときに、”日経平均を17250円で売る権利”は150円の価値があります。
それを150円で買うとします。

日経平均が16700円になれば、”日経平均を17250円で売る権利”は550円の価値があります。
150円が550円となるので3.6倍の価値となります。

乱高下に備えたオプション取引の投資手法

4月27日に、私は以下の金額でオプションを買いました。

 日経平均を16500円で売る権利(プット) 13万円
 日経平均を18250円で買う権利(コール) 11万円

買う権利と売る権利の両方を買うのはどういうことだと思われるのではないでしょうか。
この辺りがオプション取引ならではです。

上でも下でも、一方向に大きく動けば利益となります。

私が購入したオプションが4月28日に大きく動いた場合に
どの程度の利益となるか概算してみました。

日経平均が16500円に近づく場合

日経平均を16500円で売る権利(プット)の価値が上がる。
日経平均を18250円で買う権利(コール)の価値が下がる。

例:日経平均が16500円となる場合
 日経平均を16500円で売る権利 13万円→30万円
 日経平均を18250円で買う権利 11万円→3万円

 合計:9万円の利益

日経平均が18250円に近づく場合

日経平均を16500円で売る権利(プット)の価値が下がる。
日経平均を18250円で買う権利(コール)の価値が上がる。

例:日経平均が18250円となる場合
 日経平均を16500円で売る権利 13万円→3万円
 日経平均を18250円で売る権利 11万円→30万円

 合計:9万円の利益

オプション取引のデメリット

上記の投資手法は、上か下かを予想する必要はありません。
そんなにうまい話なら、誰でもやりたくなりますよね?

でも、そこまでうまい話はありません。
大きなデメリットがあります。

それは、オプションには有効期限があるということです。
今回私が購入したオプションの有効期限は5月13日です。

オプションの価値には有効期限までに大きく動くことを期待した「時間的価値」が含まれています。
しかし、乱高下なく、じりじり横ばいの展開となると利益が出ないばかりか
有効期限が短くなるにつれて、オプションの時間的価値が無くなり損失となります。

しかも有効期限まで保有し続けた場合、
日経平均が16500~18250円の間に留まるとオプションは紙くずとなります。

日経平均を16500円で売る権利は
 日経平均が16000円ならば、500円分の価値
 日経平均が16500円ならば、0円分の価値(紙くず)
 日経平均が17000円ならば、0円分の価値(紙くず)

日経平均を18250円で買う権利は
 日経平均が19000円ならば、750円分の価値
 日経平均が18250円ならば、0円分の価値(紙くず)
 日経平均が17500円ならば、0円分の価値(紙くず)

投資額以上に損することはありませんが、イベント発表前限定の保険目的で
使うなど戦略的に使わないと大損してしまうでしょう。

さいごに

今回は「日経平均暴落でも損しない方法」として以下3つの方法をお伝えしました。

  • イベント前にポジションを減らす
  • 日経平均や為替との相関性が低い銘柄でポートフォリオを組む
  • オプション買いで乱高下に備える

オプション取引は仕組みがやや難しいのですが勉強すると投資に幅が出ます。
ちなみに私は、手数料も非常に安く、株式口座も兼ねているライブスター証券でオプション取引をしています。

以上


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