損切りできない3つの理由と対策

株で稼ぐためには、損切りが非常に重要です。

様々な投資書籍や投資サイトなどで、飽きるほど聞かされていると思います。
ですが、それでも、株式投資初心者で損切りできない方は多く居ます。

私も損切りはできませんでした。
すぐに売る予定の銘柄を損切りできずに何ヶ月も放置した経験があります。

そして、含み損が何十万にもなり、恐怖心から損切り。
あまりのショックに1週間は証券口座が見られません。

しかも痛みを忘れた頃に、同じ失敗を何度も繰り返しました。

なぜ、私のような株式投資初心者の方は適切なタイミングで損切りができないのでしょうか。

今回は、私が考える損切りできない3つの理由について書きます。
最後に損切りできるようになるための対策を書きます。

  • 損失となることが怖い
  • そもそも損切りが頭にない
  • もったいなくて損切りに躊躇する理由

損失となることが怖い

株式投資の経験不足の方は、お金を失う感覚に慣れていません。
お金を失うことに強い恐怖心を感じます。

株価が下がり損益がマイナスとなっていく様を見る個人投資家は、まさに蛇に睨まれた蛙です。

蛇に睨まれた蛙とは、非常に恐ろしいもの、苦手なものの前で、身がすくんでしまい動けなくなるようすのたとえ。

株価が下がり、含み損が増えていくと恐怖心からどうして良いか分からなくなり思考が停止します。

そして、「考えるのを放棄して、流れに身を任せる」などの現実逃避を始めます。

また、思考停止と現実逃避から「持ち越すことで救われる心理」も働きます。

今日は大きく下がったが、明日は戻すだろう。
このまま持っておいても大丈夫だ。

これらは損失に対する恐怖心から生まれた心理です。
現実を正しく理解できていません。おのずと負けます。

損をすることが頭にない

株の売買にあたり損切りを計画しておくべきです。

しかし、損することが頭にない状態で株を買う方も多く居ます。

「1回の売買で必ず利益を出そうとする」思考です。

「この銘柄には自信があるから必ず勝てる」と考えており、
「株価が20円上がれば、20万の利益、30円なら…」と利益が出る前から利益の計算をします。

当然、損をすることなんて頭にありませんから、損失は想像していない額になります。

どんなに自信がある投資であっても、未来は誰にも分かりません。
業績上ぶれのニュースが出ても株価が下がったり、突然の不祥事や株式増資により
株価が-20%ということもあります。

私の師匠でさえ、「尽いてないなぁ」と言いながら1週間毎日10万単位の損切りを
していたこともあります。

すべての取引において、損する可能性があります。

それでも、損切りに躊躇してしまう

ここまで聞いて

「損失が出ることはよく分かった。
だが、もったいなくて損切りは躊躇してしまう。」

という方が居るのではないでしょうか。

私は初心者の頃、損失が3000円でも損切りに躊躇しました。

損切りに躊躇するのには2つの理由が考えられます。

含み損のうちは損失は確定していない

含み損のうちは損失は確定していない。だから、損をしていないという考え方です。
この思考は間違いです。

既に価値が無くなっているから株価が下がっているのです。
「価値が戻るかもしれない」という気持ちは、判断を鈍らせます。

「価値が戻るかもしれない」から持ち続けるのではなくて、一旦損切りして
次の上昇タイミングで買い直すように考えましょう。

株式投資が上達してくれば、「損切りして資金を有効活用して、他の銘柄で挽回する方が稼げる」
この感覚が分かってくるでしょう。

損切り額があなたにとって大きすぎる

もう1つの理由は、あなたの心の強さに対して、損切り額が大きすぎることです。

損失3000円で損切りできないなら、いくらであれば躊躇しなくてできますか?

1000円? 500円?

躊躇せずに損切りできる額があるのではないでしょうか。


人はそれぞれ心の強さがあります。
扱える資金が違います。

初心者のうちは扱える資金が少ないです。

私も昔は500円の含み損でさえ損切りできませんでした。
ですが、今の私は、3万ぐらいの損失であれば、「あーあ、失敗だった」と
言いながら何も躊躇せず損切りできます。

でも、10万を超えるとさすがに動揺します。
私の心の強さはその程度ということですね。

損切りできるようになるためには、小額から始める

以上が私が考える「株式投資初心者の方は適切なタイミングで損切りができない」理由です。

株をやるなら、損切りは必須です。

損失はつきもので2回に1回以上は損切りと考えてください。
そして、躊躇なく損切りできる資金で投資するべきです。

あなたがいくらお金持ちであっても、3000円の損切りに抵抗があるなら、
もっと小額から始めると良いでしょう。

さいごに

今回は、損切りができない理由をご説明しました。

  • 損失となることが怖い
  • そもそも損切りが頭にない
  • もったいなくて損切りに躊躇する理由

そして、損切りできない対策として、「投資を小額から始める事」をお伝えしました。

損切りができるようになることは非常に大事なことです。
そして、損切りができるようになるとまた次の悩みが出てきます。

それは、「損切りをどのタイミングでするか」ということです。

損切りは適当なタイミングでするのは間違いです。適当にやると、損失ばかりがかさんでしまい
損切りなんてしなければ良かったと、誤った価値観につながってしまいます。

損切りタイミングは感情ではなく理論的に決めるべきです。

以前、知人から損切りタイミングに関するご質問を受けたので、その内容と私の考えをまとめてみました。

>> 損切りと利益確定のタイミングを教えます

以上


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