北海道電力が4期ぶりに復配!株価上昇を予想

4/27に北海道電力の期末配当が5円と発表がありました。
何年も連続無配でしたから復配はサプライズニュースですね。

北電 4期ぶり復配…3月期連結 : 北海道発 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

私はこのニュースを受けて早速、北海道電力を買ってみました。
北海道電力への投資は、最近の日経平均安に対するリスク回避の一環です。

今回は私が北海道電力の株価が上昇すると考える理由について書いていきます。

北海道電力の株価が上昇すると考える4つの理由

期末配当5円発表による株価の動き

4/27に期末配当5円発表により4/28の株価が大幅上昇しています。(緑ペンで囲んだローソク足)
今まで株価1000円を超えることができませんでしたが、5/2には終値1000円を超えています。

ニュースを調べると、各電力会社で復配の動きとなっているようです。
従って、北海道電力の復配は予想できる展開だったのかもしれませんが、株価に折り込まれていないことは値動きから明らかです。

機関投資家による空売りが多い

機関投資家の、各電力会社の空売り数を見ると北海道電力は圧倒的に多いです。
発行済み株に占める空売りの割合はなんと5.7%です。

対して他電力は1.6%程度。圧倒的に空売りされています。
私の推測ですが、機関投資家は中国電力や四国電力などの強い株を買い、北海道電力を弱い株と考えて空売りをしていたのではないでしょうか。

  • 北海道電力
     発行済み株式数:215,291,912株
     空売り株数:1243万株
     発行済み株に占める空売りの割合:5.7%

  • 四国電力
     発行済み株式数:223,086,202株
     空売り株数:366万株
     発行済み株に占める空売りの割合:1.6%

  • 中国電力
     発行済み株式数:371,055,259株
     空売り株数:3633万株
     発行済み株に占める空売りの割合:1.7%

ちなみに、なぜ上記の3電力を比較しているかというと、
話題になりがちな東京電力・関西電力、被災地がある東北電力・九州電力、原発依存度の低い北陸電力、原発の無い沖縄電力は比較対象には適していないと考えております。

空売りは将来的に買戻しをしなければなりません。将来的な買いエネルギーです。
その第一弾が4/28の値動きなのではないでしょうか。

チャートの形が期待できる

900円で底堅さを示しており2回に渡り反転しています。そして、5/2に1000円の大台に乗りました。
短期移動平均線を上抜いていることから、短期的には1100円辺りが見込めると考えています。

円高に強い

電力会社は原油などの燃料を輸入しています。
円高になると燃料費が削減できます。円高株安の流れが続いていますが、円高がプラスに作用するので安心して保有できます。

ちなみに、空運や小売も円高に強い銘柄です。この辺りの株価もチェックしておきたいですね。

懸念事項

さて、良いことばかり書いてきましたが、北海道電力への投資にはいくつか懸念事項があります。

電力自由化による契約切替

今年から始まった電力自由化による契約切替は、北海道電力の売上低下の要因です。
契約切替は現時点ではほとんど進んでいないようですが、今後どの程度進むか予測が立てられません。

北海道電力は2度も電気料金値上げをしていますから、価格競争力はそこまで強くない点も気になります。

北海道に進出する新電力が少ないのは救いですが、北海道ガスが気になります。

泊原発の再稼動

泊原発の再稼動の行方が株価に大きく作用すると考えられます。
泊原発の再稼動のスケジュールが明らかとなり、今年中にも再稼動となれば株価は上昇するでしょう。
しかし、何らかの理由で再稼動不可となった場合は大きく株価は下がりそうです。

機関投資家の売り

機関投資家の買い戻しが株価上昇に繋がると書きましたが、リスクでもあります。
北海道電力の株価が弱ければ、更に空売りされるかもしれません。

空売りが個人投資家の損切りを招き、900円近くまで下落する恐れもあります。
長期のチャートを見ると800円台になっていた時期もあります。

さいごに

上記の理由から北海道電力を買ってみました。
しかし、1000円を割れる展開が続けば損切り、1100円近くで方向感の無い展開なら一旦は利益確定をするかもしれません。

円高・株安対策のポジション保有はもちろんのこと、機関投資家の空売り数を注意しつつ売買していきます。

以上


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