円高が進み、4月30日にはとうとうドル円が106.27円になりましたね。
しかも、アメリカが日本を為替監視対象としたそうです。
>> 米、監視対象に日本初指定=為替介入をけん制:時事ドットコム
かなり早いペースで円高進行していますね。
短期的な反発はあるかもしれませんが、今後は更なる円高も考えられるかもしれません。
日経平均暴落は覚悟しておいた方が良い?
私がなぜ円高進行を警戒しているかというと、月足チャートに基づいています。
ドル円の月足チャートを見ると、過去の動きに習う形で進んでいます。
【ドル円月足チャート】
円高になると日経平均との相関性から、日経平均安もあり得るでしょう。
【日経平均月足チャート】
上昇となれば株価が上がって良いですが、下降シナリオを想定しておくのも大切ではないでしょうか。
FX ドル円売りでリスク回避をする
さて、個別株に優良企業は多くあります。
全体が下降トレンドでも、今後の成長が見込める優良企業への投資は引き続き行っていきたいですね。
では、どうしたら良いでしょうか。
私は、日経平均安や円高に備えて、リスク回避のポジションを持つつもりです。
具体的には、日経平均ベア(日経平均と逆方向に動くETF)の買いか、FXでドル円売りです。
しかし、日経平均ベアは商品の特性上、長期保有は目減りのリスクがあるため、長期投資には不向きです。
上の図は日経平均ベアのリスクを示した図ですが、値動きによっては3日間で1.4%も目減りがあるそうです。100万円投資したら1.4万円が目減りします。
ドル円売りは後述のスワップ金利によるマイナスがありますが、日経平均ベアの目減りに比べると負担は少ないです。
ドル円売りはスワップ金利がマイナスになる
そもそも、ドル円売りとは
ドル円売りとは、「米ドルで円を買う」行為です。
円高=円の価値が上がれば、円の価値が上昇した分だけ利益となります。
FX取引業者によっては、最低取引単位が1万ドル or 1000ドルです。
1万ドルをドル円売りすると、110円 → 100円 となれば、10万円の利益となります。
スワップ金利とは
スワップ金利とは、2つの通貨の金利差のことです。
例えば、ドルの金利が0.5%、日本円の金利が0.1%の場合、ドルを買うとその差である0.4%(年利)が毎日貰えます。
円安を期待して、ドル円を1万ドル買えば、1日あたり20円前後貰えますし、
逆に、円高を期待してドル円を1万ドル売れば、1日あたり20円前後支払うことになります。
スワップ金利は微々たる額だが、負担は軽いほうが良い
スワップ金利は日々の為替変動率と比べると非常に小額です。
しかし、ドル円を長期的に売ると、この小さな負担を背負うことになります。
1万ドルをドル円売りした場合、1年間で約7500円を支払うことになります。
意外と大きい額ですよね?
ドル円売りの負担が少ないFX会社は?
ですが、このスワップ金利はFX取引業者によって異なります。
スワップ金利が低い業者であれば、この負担が軽くなりますから長期保有がしやすくなります。
これからドル円売りを長期で行う場合に、どのFX会社が良いか調べてみました。
※スワップ金利は2016/4/23~4/27の1日に1万ドル保有した場合です。
FX会社 | 最低取引単位 | ドル円買い | ドル円売り | キャンペーン |
---|---|---|---|---|
外為ジャパン |
1000 | 12 | -12 | 20000円 |
DMM FX |
1万 | 12 | -12 | 20000円 |
GMOクリック証券 | 1000 | 10 | -12 | 5000円 |
SBI FXトレード![]() |
1 | 12 | -13 | 500円 |
アイネット証券 | 1万 | 13 | -14 | 書籍 |
みんなのFX |
1000 | 11 | -16 | 20000円 |
ライブスター証券 | 1万 | 5 | -20 | 5000円 |
外為オンライン | 1000 | 5 | -25 | 5000円 |
FXプライム byGMO | 1000 | 5 | -25 | 8000円 |
マネーパートナーズ | 1万 | 5 | -29 | 10000円 |
外為ジャパンであれば、1日あたり-12円(年:-4380円)、マネパなら1日あたり-29円(年:-10585円)です。かなり大きな差がありますね。
リスクが低い小額取引ができて、好条件の口座開設キャンペーンとなると、外為ジャパンが良さそうです。



※私も外為ジャパンを利用していますが、取引速度、機能面ど特に気になる点はありません。
知名度のあるDMMが良いという方は、DMM FXも良いかもしれませんね。
(実は外為ジャパンもDMM系列なので、母体の会社は同じですが。)



各FX会社では顧客取り合い競争で、口座開設で現金が貰えるキャンペーンをしています。
キャンペーンは随時変更されるため、詳しい条件は公式サイトをご確認ください。
さいごに
個人的には今後、円安株高となることを期待してますが、円高株安を考慮したリスクヘッジ投資も頭に入れておいた方が良いのではないでしょうか。
投資は自分の期待で動くと感情的な売買となり負けに繋がります。
チャートから出るシグナルに沿って動いた方が良いでしょう。
私は日経平均の再度上昇に期待していますが、チャートの形に合わせて売りで勝負することにします。
半年後に大ハズレの記事と笑えたら良いのですが…
【2016/8追記】
この記事を書いたのは4月末ですが、その後、円高が進行して一時100円を割れになりました。
日銀の追加緩和やマイナス金利政策に期待したいですが、株安円高でも利益が出せるFXという手段も考えておいた方が良いかもしれませんね。
以上
以前こーあいさんが予言されていた通りに日経平均が動き始めましたね。
日経平均の暴落に備えるという意味でのリスク回避策として、
私もインバースインデックスなるものの購入を検討しています。
これからどっちに転がるか非常に読みづらいですが、
好材料が無い限りはもうしばらく下降トレンドが続くような気がしています。
こんにちは!
まさか、追加緩和見送りからここまで下げるとは想定していませんでしたが、月足チャートに従った自然な動きとなってますね。
「日経平均インバースインデックス」という投資信託があるとは知りませんでした。
日経平均インバース上場投信(1571)と何が違うのか気になりますね。
でも、私は日中でも売買できた方が助かるので、ETFの方が好みですが(^^)
> 好材料が無い限りはもうしばらく下降トレンドが続くような気がしています。
確かに、日経平均・ドル円は下方向を目指す月足チャートをしております。
全体で見たときに、長期は下降トレントというスタンスに変わりはありません。
でも、5/2の市場を見る限りは、小型株は意外としっかりしてるんですよね。
それが気になっています。