「損切り貧乏」
まるで損切りが下手、損切りをしてはいけない。
とイメージする言葉です。
しかし、損切り貧乏とは、損切りが下手というよりも、投資スキル不足から生じた買いタイミングや投資額に問題があります。これから詳しく説明していきます。
もし、損切りに関する他の記事を読んでいないようでしたら、こちらもご覧ください。
>> 塩漬けを辞めて損切りした方が良い5つの理由
>> 損切りの目安は何パーセントにしたら良い?
損切り貧乏とは
損切り貧乏とは、言葉の通り、損切りばかりを繰り返して損を積み重ねていくことを指します。
トレードには「損小利大」というように損を小さく利益を大きくする考え方が重要と言われていますが、
この「損を小さくしなければいけない」意識と諸々の投資スキル不足が損切り貧乏になります。
損切りをしない方が良いのか
損切り貧乏という言葉だけで考えると、
じゃあ損切りをしない方が良いのか?
と考える方も居るかもしれません。
ですが、それは大きな間違いです。
損切り貧乏は損切りをしないことが対策ではありません。
対策は、買いタイミングや投資額の見直しです。
損切りをしないと私のように大損してしまいますのでご注意ください。
>> 【失敗談】 初心者の私が100万を失うまで
損切り貧乏になる4つの原因
目標と損切り株価を決めておらず恐怖心に負ける
投資前に、必ず目標株価と損切り株価を決める必要があります。
目標株価や損切り株価が決まっていないと、少し値下がりしただけで恐怖心が生まれます。
恐怖心から感情的に損切りすることになります。
例えば、1ヶ月後には上昇するだろうと考えて買ったにも関わらず、
1時間後に株価が序所に下がっていく様子を見て、怖くなり損切りするパターンです。
買いタイミングが良くない
チャートを見て買いタイミングを決める必要があります。
大きく株価が上昇したとニュースや新聞の報道だけで買うのは失敗しやすいです。
ニュースや新聞による報道は、ほとんどのケースにおいて遅いです。
株価が天井を打っていることも少なくありません。
高値掴みをすると利益が出る場面もなく損失を抱えるケースが大半となり、損切りばかりとなります。
ポジションが大きすぎる
1回あたりの損失は投資資金 全体の2%以内が望ましく、最悪でも10%以内と書籍で読んだことがあります。
この考えを忠実に守ることは良いことですが、1回あたりの投資金額が大きすぎると損切り幅が必然的に狭くなります。
投資資金100万円で、1つの銘柄を全力で100万円分買ったとしましょう。
その場合、株価が2%下がった段階で損切りすることになります。
もし、投資資金の半分である50万円分であれば、株価4%の下落まで耐えられます。
1銘柄への投資額が多くなればなるほど、損切り幅が狭くなり勝ちにくくなります。
ノイズを考慮していない
どんなに優良な銘柄でも、株価が上昇するときは波の動きのように、上下を繰り返しながら上がります。
また、小型株は少ない資金で株価が大きく動くので、この上下の動きが更に激しくなります。
これらのノイズによる一時的な反対方向の値動きを見て、諦めて損切りしたり、
狭めに設定した逆指値にひっかかり利益を取り逃すことがあります。
損切り貧乏を克服するために
損切り貧乏を克服するには、買いタイミングや投資額の見直しです。
底値付近や上昇トレンドの押し目で買う
天井付近や支持線が近くにない位置で買うのは、買いタイミングとしてはあまり良くありません。
良い買いタイミングは、目標株価と損切り株価を考えたときに、期待損失が少なく、期待利益が大きい場面です。
買いタイミングが良いと損切りにゆとりを持たせやすくなります。
株価の現実的な値幅を知る
現実的な値幅から、目標株価と損切り株価を決めるようにしましょう。
例えば、1日平均3%動く銘柄でデイトレをしたときに、目標株価を+5%、損切り株価を-1%とすると
損切りばかりになるでしょう。
大きなポジションを持たない
大きく稼ぎたい気持ちは分かるのですが、激しい値動きの銘柄ほど、
投資額は減らすようにしましょう。
1日1%動く銘柄と1日5%動く銘柄では、後者の方は投資金額を少なくするようにしましょう。
激しい値動きの銘柄を大きく買うと、かんたんに損切りに追い込まれます。
損切りに少しゆとりを持たせる
株価が上昇すると考えて、例えば、105円で株を買ったとしましょう。
損切りの計画は、100円割れにしたとします。
そして、株価の値動きがどうなったか。
105円→99円→110円のように動き、想定通り上昇。しかし、99円で損切りしてしまった。
このようなケースは珍しくありません。よく起こります。
値動きが激しい銘柄は、勢いがあるのでキリが良い数字を少し飛び超えることがあります。
ゆとりを持たせて損切りを98円、97円に設定することで、損切りを避けられることがあります。
以上
コメントを残す