前回はデイトレ用の銘柄の選び方についてご紹介しました。
デイトレにとって、銘柄の選び方は重要なのですが、同等かそれ以上に重要なことがあります。
デイトレに重要なのは損切りです。
そして今回は同値撤退についても説明していきます。
今後、デイトレをするときは雲行きが怪しくなったら、同値撤退を積極的に行ってください。
デイトレの勝率はどの程度か
そもそも、デイトレの勝率ってどれぐらいだと思いますか?
株価は上がるか、下がるかの二択だ。
だから、「デイトレの勝率は50%」
と考えられた方、それは間違いです。
どの銘柄を、どのタイミングで、いくらで買うか、目標株価をいくらにするか…
デイトレでは考えるべきことが多くあります。
だから、デイトレの勝率が株価が上下する確率に一致することはありません。
デイトレ初心者は勝率2割を切る
私が過去に株で12連敗したことがあるので、まったく驚かない話ですが、
私の知人で、デイトレを始めたら勝率2割以下を低迷して、心が折れてデイトレを諦めた方が居ます。
デイトレに不慣れだと2割以下ということも有り得ます。
私も判断力は素早くない方なので、初心者の頃には2割以下だったかもしれません。
(計測していないので分かりませんが…)
上手くなっても勝率は6割台
私の経験や知り合いに聞いた限り、デイトレが上手くなっても勝率は60%前後です。
もちろん投資手法に拠る違いもありますし、勝率よりも期待値が重要なわけですが、デイトレの勝率ってその程度なんです。
デイトレで必ず勝つことは不可能と理解してください。
損切りができないとコツコツドカンになる
デイトレで1回1回のトレードを必ず勝つことはできないわけです。
そこで、重要になるのが損切りです。
潔く負けを認めて、含み損が小額のうちに損切りできるか、
いつまでも期待して持ち続けて、結局はその日の利益をすべて飛ばす損切りをしてしまうか。
うまい損切りができる人は利益を残せます。
損切りが下手な人はコツコツドカン(コツコツ稼いで、ドカンと負け)で収益がマイナスになります。
デイトレで抑えておきたい同値撤退という技
うまい損切りを行うための1つのテクニックとして、同値撤退という方法があります。
これは、雲行きが怪しくなってきたら、損失が出ないうちに買った株価と同額で決済する方法です。
デイトレ初心者からしたら、1円も稼げてないし、むしろ手数料分マイナスだと思うかもしれません。
ですが、例えば、次のケースで同値撤退は有効です。
上昇した!しかし、予想に反して101円を付けた後にすぐに100円に戻って停滞してしまった…
これは、想像以上に買いの力が弱い。きっと、100円割れもあるかもしれない。
今のうちに決済しよう。
100円で売り。
5分後、予想通り、100円を割れて99円へ…
分が悪くなったら決済して、都合の良いときだけ保有するのは非常に有効です。
雲行きが怪しい銘柄を我慢比べのように持ち続けるのは得策ではありません。
以前、私は、証券口座開設時キャンペーンで2ヶ月間手数料無料の時期に、日経先物ミニでデイトレをしたことがあります。
手数料無料なのでお手つきと思えば、即座に同値撤退ができるわけです。
その結果、1ヶ月で10万近くを稼ぎました。
手数料がかかっても、同値撤退するほうが良い結果になることが多いです。
躊躇せずに同値撤退をするようにしましょう。
利益が損失の1.5倍を目指す
もう1つ損切りに関連して重要なこととして、目標株価と損切り予定株価の関係についてです。
瞬時の判断力が求められるデイトレでも、目標株価と損切り予定株価を決め、利益と損失を想定します。
出来る限り、有利な条件で勝負するように心かげるべきです。
例えば、期待値が次の場合、どのトレードが一番良いでしょうか?
1.期待される利益:2万円 期待される損失:2万円
2.期待される利益:2万円 期待される損失:1万円
3.期待される利益:1万円 期待される損失:0.2万円
それぞれの利益:損失の割合を調べると、1:1、2:1、5:1なので、
3番が一番優れたトレードですね。
次に良いのは2番。
1番は利益と損失が同額なので見送るべきでしょう。
デイトレは1日に何度も売買するので手数の多さが重要のように見えますが、そうではありません。
出来る限り、有利な条件で勝負する意識を持ちましょう。
さいごに まとめ
「デイトレに損切りは必須」であり、損切りを意識してデイトレに取り組む必要があります。
雲行きが怪しい展開となったら手数料を惜しいと思わずに同値撤退をしましょう。損失を最低限に抑えることができます。
避けて通れない損切りなので、必ず損切り予定株価を考えておきましょう。
期待値から無駄な売買を絞る事もできるようになります。
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